◎ トリガーポイント療法には、4つの方法があります (TP=トリガーポイントの略) ・ドクターの行うトリガーポイントブロック ( TPに局所麻酔を注射する ) ・鍼灸師による、鍼又は灸での刺激。 ・ストレッチ&スプレー ( 筋肉をストレッチした状態でコールドスプレー噴霧 ) ・虚血圧迫 ( 指でつまんだり、押圧してTPを一時的に虚血状態にして、その後のリバウンド反応を利用して血流を改善させる ) ここでは、肩こり・腰痛に関連する筋肉のトリガーポイントと関連痛領域とそれらの解消のために簡単に行える トリガーポイント療法 ( 虚血圧迫法 ) をご紹介します。但し、エクササイズではないのでパートナーが必要です。 【 トリガーポイント療法の基本 】
≪ 肩こり編 ≫ 肩こりに付随して起こる症状として頭痛や首の痛み、肩甲骨の内側の痛みなどがありますが、これらもトリガーポイントの関連痛であることが多いようです。 肩こりのトリガーポイント トリガーポイントの図で●印はトリガーポイント、同じ色で色付けされている部分は関連痛領域です。参考にして、お探しください。
僧帽筋 肩がこって頭が痛い場合などはこれらのトリガーポイントが活性化しているときです。コリコリしている場所を探してゆっくり指でつまんだり、親指で押してください。きっと頭のほうに痛みが出ることでしょう。
大・小菱形筋 肩甲挙筋 肩甲骨の間が痛くなるときはこれらの筋のトリガーポイントの活性化によることが多いようです。
僧帽筋・肩甲挙筋のストレッチ 肩を下げ、頭部は引き上げて牽引するようにストレッチして下さい。 受ける人はリラックスして、突っ張り感が少なくなるまで静止してストレッチします。 畳やフローリングに寝て行う場合は、ストレッチする人はひざまづいて行って下さい。 ≪ 腰痛編 ≫ ここでは一般に“背筋”といわれる脊柱起立筋などの傍脊柱筋と腰痛のコントロールによく利用される殿筋のトリガーポイント、及び アプローチ法をご紹介します。 注)急性腰痛の炎症期には行わないで下さい。 腰痛のトリガーポイント 傍脊柱筋のトリガーポイントは脊柱に沿って、内・中・外と3つのラインに沿ってあります。 脊柱起立筋内側深筋列 脊柱起立筋外側浅筋列 腰方形筋 内側深筋列のトリガーポイント刺激は真下に、外側浅筋列のトリガーポイント刺激は斜め方向に、腰方形筋などの腰部深部筋のトリガーポイント刺激は横方向に押す感じで行います。
トリガーポイントは上の写真の●印のみならず、背骨から同じ間隔で背骨に沿って並んでいます。圧痛のある場所を探しましょう。 背中の赤いラインは背骨の位置を表しています。 中・大殿筋 腰痛を起こしている時は腰がしっかり伸びず、重心が前方に移動するため、殿部の筋の負担が大きくなり、トリガーポイントを形成しやすくなります。殿筋に活性トリガーポイントができると、それらの関連痛が腰痛を修飾し、さらに痛みが増強します。
そのため、特に殿部に放散する痛みを持つ腰痛の解消に、殿筋のトリガーポイント刺激が用いられます。 ※ベッドで行う場合は肘を使い、床や、畳の上では親指を使うとよいでしょう。 最後に、残念ながらパートナーのいない方はこのようなグッズを利用すると良いでしょう。 トリガーポイント療法に関する書籍 |