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仙腸関節障害


 仙腸関節下図 とは骨盤を構成する仙骨と寛骨(仙骨に接触している部分はその中でも腸骨と呼ぶ)の間の関節で関節と呼ばれる割に非常に動きの少ない関節で数mmしか動きません。(以前には不動関節であるといわれていた)
 しかしながら、歩行や体幹の動きに合わせて動く下図 その機能に障害が生じることにより腰痛、臀部痛、下肢痛など多くの症状が現れるといわれています。

 仙腸関節障害には捻挫などによる可動性亢進と加齢による関節の変性や運動不足によって起こる可動性減少があり、股関節周囲や鼠径部に痛みの出るグロインペイン症候群(鼠径部痛症候群)を合併することがあります。

 又、妊娠・出産時に恥骨結合が緩むことにより仙腸関節にストレスがかかり、発症する事があります。

 対処法として、急性期は患部の冷却療法を行ない、その後可動性亢進関節には骨盤ベルト等による固定が行なわれます。また、代償性の可動域亢進が疑われる場合は腰椎や股関節など周囲の関節の運動療法による機能回復が必要です。可動性減少関節には骨盤体操やストレッチを行って下さい。


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