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関節機能低下による腰痛


 椎間関節の機能不全(可動性減少)は運動不足、長時間の同姿勢、加齢による椎間板、関節の変性(椎間板症*および腰椎変形性脊椎〈関節〉症*)、腰椎捻挫や椎間板損傷の後遺症、脊椎原発性の疾患(強直性脊椎炎* 、前縦靭帯骨化症* 等)などで起こります。

 関節機能低下による腰痛は、起床時や同じ姿勢を続けた後の動かし始めに痛み(start pain)が出ますが動かしているうちに痛みは治まってくるという特徴があります。
 また、前屈や後屈などの最終可動域(動かしきった時)でも痛みを感じます。

 対処法の基本は長い時間同じ姿勢をとらない様にする事と運動療法による関節機能回復ですが、関節の変性の著しい方や腰椎すべり症の方はマッケンジー体操のような伸展のエクササイズは控えるか、もしくは細心の注意をはらって行って下さい。

*椎間板症 : 
加齢による水分減少により椎間板の線維輪に亀裂が入る変性が起こった状態で腰部に鈍痛が出る状態。
*強直性脊椎炎 : 
原因不明の背骨が強直(固まって融合する)状態になり、脊椎の可動性が減少する疾患で女性の3倍男性が多く、家族性で特定の遺伝子が発症原因であることが示唆されている。
*腰椎変形性脊椎〈関節〉症 : 
変性により椎間板が薄くなって、関節の負荷が大きくなり関節の変形が起きたり、前・後縦靱帯が椎体から剥離する事によって椎体の変形が起こった状態。
*前縦靭帯骨化症 : 
原因不明の脊椎の前方を縦に走る、前縦靱帯が骨化する疾患で脊椎の可動性が減少する。

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